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2006年01月25日

教授のセリフより

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教授は怖がられることも仕事のうち
椅子の数はあるのに教授以外は着席禁止(午前中はずっと直立姿勢でお話を拝聴する。教授だけ椅子に座って腕組みして良い)という宗教まがいのカンファレンスは学生にとってあまりにも刺激が強すぎた。白い巨塔の財前五郎がそうであったように、その口から発せられる台詞にはあまりにも膨大な自信が込められていて時に神々しくもある。こういう台詞を吐くのはまさに大学医学部教授の特権であるが、今週はこういう「将来、教授になったら言いたいセリフ集」にノミネートするセリフが連発だ!

教授になったら言いたいセリフ(?)
症例プレゼン途中の若手医師に向かって「もういい。君のプレゼンテーションは何を言っているのかさっぱり意味が分からないよ」といってまだ話している途中の医師に背を向けて去ってしまい、その後も弁明する部下に対して「あのねぇ、意味が通じないようなことをいくら言っても僕はどう反応したらいいのか困るじゃないか。せめて意味があることを言いたまへ」みたいな反応を示したり。やや暴走気味。カッコイイ!!

教授はえてして懐古主義
教授という生き物は、「日本でまだ誰もやっていない新しい治療や検査」をやりたくなるものである(むしろ、そういう性質を持っているから教授なのだ)。だけど、時には「日本でもう誰もやっていない古い治療や検査」のことが懐かしくなるらしい。それで今日は黄疸を見た目の色で測る測定道具(といっても白からオレンジへのグラデーションになったバンドに穴が開いただけのもの:イクテロメーター)を持ってこいと中堅オバサン女医に対して駄々をこねていた。彼はムショウに、黄疸を血液検査ではなく鼻の頭の色調で測りたくなったようだが、そこから話が派生して「むかしの医学の勉強といったらもっと本質的なことを勉強したもんだ。今の若い先生は国試対策のためにキーワードを暗記しているだけだから本質的な理解がない(というような趣旨のウンヌンカンヌン)」とカンファ中に講釈をなさっておられた。


ここで、話がそれますが
センター試験の数学。A={a,b,c,d…}という数列でa+c=2bになるとかa*c=b^2になるとかで等差数列になるか等比数列になるかを確認するのは安直簡便なので、「数学があまり得意でない人」はすぐにこの「中項のルール」で数列のタイプを見極めようとするらしい。
また初項からn項目までの総和をS(n)とするタイプの問題は受験生の頃にはよく見たけれど、このS(n)を見て脊髄反射的にS(n+1)とS(n)の差を取る方法しか思いつかないというのもそうだ。この方法でしか数列の問題が解けないひとは、等差でも等比でもないような「ちょっとヒネった数列」の問題になるととたんに解けないらしい。
当たり前だ。そもそもこんな解き方でしか数列の問題に取り組めない人は、漸化式とかどうやって解くのかな?典型問題にしか手も足も出ない人というのはこういう「応用の利かないひな型に当てはめる解き方」しかできていない。もうちょっと数列とか漸化式の本質に近いものを少しでもしれば「中項のルール」というものに頼らなくてもよい解き方ができるのにねぇ。

…と言うことを踏まえて
このセンター試験の「数学があまり得意でない人」の例を頭に置いておいて、自分の今の状態を見てみる。よくよく見てみると、教授から見た「キーワードは覚えているけれど本質の理解がない若手(自分含む)」の姿は、僕が上で書いた「数学があまり得意でない人」と相似形じゃぁないか。数列の本質的理解がないか内科学の本質的理解がないかの差は程度の問題であって、ベクトルは同じ方向を持っているんじゃないの。となると、僕らの国試対策って国試に受かるためには効率は良いが、ひな型の中でしか活かせないマニュアル知識ばっかりなのかもねぇ。といっても僕はステップとQBとイヤーノート以外に手を出す余裕はこれまでもこれからもありそうにありませんが。

2006/01/25(水曜日)23:18

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